パソコンでイラストを描く(デジタルイラスト)のに必要なものを紹介します。
といっても、極論するとパソコンとタブレットがあれば描けてしまうのですが、他にもあると便利なモノがいくつかあります。
それらも合わせて紹介しますので、ご自身に必要だと思うものをそろえてみてください。
パソコン
まずはなんと言ってもパソコンですね。これがないとデジタルでイラストは描けません。
パソコンにイラストを描くソフトをインストールして、そのソフトでイラストを描くわけですからね。パソコンは必須です。
イラストを描くのに最適なパソコンというのは、特に決まっていませんが…
- 大画面
- イラストを描くソフトがスムーズに動く性能
以上2点を注意して選ぶのがおすすめです。
もちろん、小さな画面のパソコンでもイラストは描けますが、大画面液晶のパソコンのほうがイラストを描きやすいです。
小さな画面だと、イラストソフトのメニューウィンドウで画面が一杯になってしまって、肝心の絵を描くスペースが狭くなるからです。
できれば、最低でも20インチ以上の画面は欲しいところです。
また、性能が低いパソコンだと、イラストを描くソフトがスムーズに動きません。
例えば、水彩画や油絵のような絵を描くブラシはパソコンに高負荷がかかるので、性能が低いパソコンだとブラシがカクカクと遅れて動いてしまう場合があります。
ですので、できるだけ性能の良いパソコンを使うのがおすすめです。
最低でも、使用するイラストソフトが最低限のレベルで動く性能(最小システム構成)のパソコンを使うようにしましょう。
ちなみに、フォトショップの最小システム構成は以下の通りです。
ただまぁ、最近販売されているパソコンは高性能ですから、そこまで心配する必要はありません。
ざっくり言って、ここ1〜2年に発売されたパソコンを使っているのであれば、イラストソフトは正常に動作するはずです。
どうしても心配なら、ドスパラでイラストソフト動作確認済みのパソコンが販売されているので、それを買えば良いでしょう。
詳細:
Photoshop 動作確認済みパソコン
詳細:
CLIP STUDIO PAINT 動作確認済みパソコン
もし、パソコンと一緒にイラストソフトも購入しようと考えているなら、ドスパラのパソコンはリーズナブルなのでおすすめです。
タブレット
タブレットとは、板状の周辺機器のことです。板状の機器とペンがセットになって販売されています。
この板状の機器を付属のペンでなぞると、その軌跡に従ってパソコンに線が描画されます。
アナログで絵を描くときの「紙」と「鉛筆」が、デジタルイラストでは「タブレット」と「ペン」になります。
タブレットは「wacom製のタブレット」を使うのがおすすめです。
なぜなら、イラスト業界でwacomのタブレットが業界標準になっているからです。
Photoshopもクリスタもペインターも、wacomのタブレットの性能を基準として正確にストロークするように設計されています。
あえて他社製の安いタブレットを買ってもいいですが、上手く動かない場合もありますので、特に理由がない限りwacom製のタブレットを使うのがおすすめです。
wacomのタブレットには、プロ用と通常用の2種類があり、それぞれにS・M・Lのサイズがあります。
プロ用と通常用の違いは、どれだけペンの動きを正確に読み取るか?です。
プロ用のタブレット「WACOM intuos Pro」は最高8192レベルの精度で読み取ります。
通常用のタブレット「WACOM intuos」は最高4096レベルの精度で読み取ります。
はっきり言って、どちらも同じぐらい優れた精度ですので、人間の感覚で両者のレベルの差を感じることは困難です。
ですので、どちらを選んでもそこまで大差はありません。
ただ、製品の質感はintuos Proの方が格段に優れています。また、ペンの傾きまで読み取ることが出来るのはプロ用のintuos Proだけです。
なので、自分の絵のタッチをできるだけ正確にデジタルイラストに再現させたいなら、WACOM intuos Proの方を選ぶようが良いです。
タブレットのサイズに関しては、ご自身の使っているパソコンの画面サイズに合わせて選んでください。
wacom公式サイトによると…
- 15インチ以下の画面:Smallサイズが最適
- 15〜24インチの画面:Mediumサイズが最適
- 24インチ以上の画面:Largeサイズが最適
と推奨しています。
詳細: ペンタブレットのサイズ選び |ワコムタブレットサイト|Wacom
タブレット一体型パソコン
パソコンもタブレットも、別々に買うのはちょっと金銭的に厳しいという人は、タブレットの機能が付いている一体型パソコンがおすすめです。
- マイクロソフトのSurface(OS:Windows)
- macのiPad(OS:iOS)
以上2つは、液晶画面に直接ペンで描くことができる、タブレット内蔵型のパソコンです。
ただ、iPadはiOSというモバイル用の特殊なOSで動く製品ですので、これ単体で絵を描く仕事をするのは現実的に難しいです。
一応、Photoshop(2019年発売予定)もクリスタもiPad用のアプリとして発売されていますが、デスクトップパソコンやノートパソコンほど便利ではありません。
例えば、ファイル名に名前をつけたり、フォルダごとにデータを保存したりといった作業は、iPadではやりにくいです。
ということで、現実的な選択肢としては、マイクロソフトのSurface一択になります。
他の会社もSurfaceのようなタブレット一体型パソコンを発売していますが、品質と性能に関してはSurfaceが群を抜いています。
Surfaceにはノートパソコン型とデスクトップパソコン型の2つがありますので、好きな方を選んでください。
ノートパソコン型: Surface Go
デスクトップパソコン型: Surface Studio
スキャナー
もし、アナログで絵を描いて、それをパソコンに取り込んで、イラストソフトで着色・編集したいなら、スキャナーが必要です。
スキャナーを買う場合は、最低でも300dpiの解像度でスキャンできるものを選びましょう。
なぜなら、イラストを印刷するときに最低限必要な解像度が300dpiだからです。
300dpi以下だと、印刷品質が悪くなり、粗さが目で認識できてしまいます。
ですので、300dpi以上の精度でスキャンできるスキャナーを選びましょう。
スキャナーの中には、超小型で紙を巻き取るように読み込んでスキャンするものもありますが…、精度が低い上に動作が遅いのでおすすめできません。
下記のような紙を置いて、ふたをして、スキャンする。という、一般的なフラッドヘッドスキャナーのほうがおすすめです。
フラッドヘッドスキャナー: エプソン スキャナー GT-S650 (フラットベッド/A4/4800dpi)
左手用デバイス
イラストを描くとき、頻繁に利用するデータ保存、画面回転、左右反転といったアクションを、いちいち画面メニューから選んで実行するのは面倒です。
そういった場合、左手用デバイス(左手用の周辺機器)があると便利です。
左手用デバイスとは、左手で操作する小型キーボードのようなもので、このキーボートの一つ一つのキーに、任意のショートカットを登録することができます。
ですので、例えば左手用デバイスのキーに「データ保存」のショートカットキーを登録しておけば、ボタン一つで編集中のデータが保存できます。
また、ブラシサイズの変更なども登録できますので、ストレスなくイラストを描き続けることができます。
作業効率UPに最適です。
おすすめ左手用デバイス: NPET ゲーミングキーボード
まとめ
本記事で紹介している全ての製品を一気にそろえる必要はありません。
必要になったときに、少しづつそろえていけばOKです。
デジタルイラストを描くだけであれば、パソコンとタブレットだけあれば十分ですので、まずはその2つからそろえていきましょう。
ドスパラであれば、10万円以下でイラストソフト動作確認済みの高性能なパソコンが買えます。
たとえ将来イラストソフトが動作するのに必要な最小システム構成が変わったとしても、十分対応できます。
詳細:
Photoshop 動作確認済みパソコン
詳細:
CLIP STUDIO PAINT 動作確認済みパソコン
イラストソフト動作確認済みの信頼性とコスパの良さを重視するなら、ドスパラのパソコンは選択肢の一つに入れても良いのではないかなと思います。
▽イラストを描くソフトウェアに関しては、以下の記事で紹介しています。
参考:【デジタルイラストならコレ】イラストを描くのにおすすめのソフト4選